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スーパーマリオブラザーズ3 出口土管後小ジャンプについて

Pゲージに関わる細かな内容になります。
しっぽマリオは例外になりますのでご注意ください。



マリオ3でよくあるゴール前の土管から出た後、小ジャンプをする人がいますが、
それに意味があるのか疑問に思う人も結構いるのではないでしょうか?
詳細について書いていきます。


仕組みなどどうでもよく、どうすればいいのか知りたいなら
最後のまとめだけを読んでください。


以下の3記事を読まないと分からない内容かもしれません。
 ・ダッシュ速度仕様について
 ・Pダッシュ仕様について(その1)
 ・Pダッシュ仕様について(その2)
 ・Pダッシュ仕様について(その4)


まず、出口へ向かう土管に入った時の場合によって考え方が異なります。
 1.Pゲージが溜まっており、空中で土管に入る場合
 2.Pゲージが溜まっており、地上からもしくは土管に突っかかって土管に入る場合
 3.Pゲージが溜まっておらず、3ゲージ以上で土管に入る場合
 4.Pゲージが溜まっておらず、2ゲージ以下で土管に入る場合


1.Pゲージが溜まっており、空中で土管に入る場合



 空中で土管に入る場合は、P維持判定の16フレームカウンターは動きません。
 土管から出た後に、この16フレームカウンターが動き出しますので、
 16フレーム以内に大ジャンプすれば、Pを維持できます。


2.Pゲージが溜まっており、地上からもしくは土管に突っかかって土管に入る場合



 この場合、P維持判定の16フレームカウンターは
 土管に入るモーション中に0になってしまいます。
 そして、土管から出た後にP維持の判定が行われます。

 土管から出たと同時に大ジャンプをすれば、マリオが空中にいると判断され、
 P維持判定が先延ばしされ、Pが維持されます(1フレームジャンプ)。
 (空中で土管に入る場合少しこすりながら入りがちなので、こすらないこの方法がいいかも)

 ですが、1フレームジャンプは難しく思わぬロスが発生する可能性もあるので、
 それならば1フレームジャンプを狙わないのもアリです。
 この場合、次の3番目パターンと同じなのでそちらで説明します。


3.Pゲージが溜まっておらず、3ゲージ以上で土管に入る場合



 土管に入るモーション中は、Pゲージが減少しません。
 ただし、Pゲージの上昇下降を判定する8(or 24)フレームは動き続け0になります。
 よって、土管から出た1フレーム目にPゲージの上昇下降の判定がされます。

 土管から出た時に速度は0なので、Pゲージは下降します。
 そうすると、次のPゲージの上昇下降の判定は24フレーム後にされますが、
 明らかに速度が40spxに到達できないのでゲージが再び下降します。
 そして次の判定になる合計49フレーム目に速度が40spxに到達しているか
 重要
になります。

 速度は加速減速しないフレームというものがありました。
 その速度上昇の仕方は16通りになるのですが、その全てのパターンを見ると、
 速度が40spxに到達するには 46 or 47 フレームかかります。
 (方向キーを入れた次のフレームから速度が増え始めるのでこうなります)

 となると、先ほどのPゲージ上昇下降判定の49フレーム目までに
 速度が40spxに到達するので問題ありません。
 注意として、足場の上にいることが必要です。


4.Pゲージが溜まっておらず、2ゲージ以下で土管に入る場合

 この場合、速度が40spxに到達する前にPゲージが0まで下がるため、
 速度40spxに到達する 46 or 47 フレーム目にPが1ゲージ溜まります
 もちろん、足場の上にいることが必要です




3.4のケースについて、実際に3つの例を紹介して説明します。



■土管の高さが2ブロックの時



 マリオのspx(x,y)と、速度上昇パターンで
 地面着地までのフレーム数が変わります。

 ダッシュボタンと右キーを押しっぱなしの場合、
 マリオが地面に着地するのは、42~44フレームになります。
 (具体的な計算は省略します)

 ・土管に入った時のPゲージが3ゲージ以上の場合
   49フレーム以内に地面に着地できて、
   速度が40spxになるのが46~47フレームなので、
   Pゲージ上昇に問題ありません。

 ・土管に入った時のPゲージが2ゲージ以下の場合
   速度が40spxになるのが46~47フレームで、 
   46フレーム前に地面に着地できるので、
   最速でPの1ゲージ目を溜めることができます。

 従って、土管の高さが2ブロックの時は、
 ダッシュボタンと右キーを押しっぱなしで進むだけで大丈夫です。 


■土管の高さが3ブロックの時



 ダッシュボタンと右キーを押しっぱなしの場合、
 マリオが地面に着地するのは、46~48フレームになります。

 ・土管に入った時のPゲージが3ゲージ以上の場合
   49フレーム以内に地面に着地できて、
   速度が40spxになるのが46~47フレームなので、
   Pゲージ上昇に問題ありません。

 ・土管に入った時のPゲージが2ゲージ以下の場合
   速度が40spxになるのが46~47フレームで、
   地面に着地するのが46~48フレームなので、
   場合によっては最速でPの1ゲージ目を溜められません。

   そのため、最速でPの1ゲージ目を溜めるには、
   土管から出た後、小ジャンプをして地面に46フレーム以下で着地する必要があります。

   小ジャンプをすることで1~2フレーム速くPを溜め始めることができます。
   その結果、0~2pxの距離を速く進めます。
   P状態の速度は3.5px(=56spx)なので、
   運が良ければ1フレーム短縮できるかもしれません。

   自分は面倒なのでやりません。

   
 従って、土管の高さが2ブロックの時は、
 Pゲージが3以上の時、ダッシュボタンと右キーを押しっぱなしで進む。
 Pゲージが2以下の時、小ジャンプで降りて進むと0~1フレーム速くなる。


■1マス高さ3ブロックの時 (3-1、7-2)



 ダッシュボタンと右キーを押しっぱなしの場合、
 マリオが地面に着地するのは、51~52フレームになります。

 ・土管に入った時のPゲージが3ゲージ以上の場合
   49フレーム目は空中にいるため、Pゲージが減少してしまいます。
   そうなるとPを溜めるのが合計32フレーム遅れてしまうので、
   32px遅くなり、9~10フレーム遅れます

   なので小ジャンプをして、うまく地面の手前に降ります。
   この時、49フレーム以内に着地できるので狙っていきましょう。

 ・土管に入った時のPゲージが2ゲージ以下の場合
   速度が40spxになる46~47フレーム時に空中にいるため、
   先ほどと同じく、小ジャンプをして46フレーム以内に着地するように狙います。

   小ジャンプをすることで、4~6フレーム速くPを溜め始めることができ
   その結果、小ジャンプ無しより4~6px速く進めることができるので
   1~2フレーム速くできます
   
 従って、1マス高さ3ブロックの時は、
 Pゲージに関わらず、小ジャンプで地面のできるだけ手前に降りたほうが良い。




【 まとめ 】

しっぽマリオは例外として

P状態で土管に空中で入った場合
  土管から大ジャンプでPが維持される
それ以外の場合
 ■土管の高さが2ブロックの時
    ダッシュボタンと右キーを押しっぱなしで進むだけで良い
 ■土管の高さが3ブロックの時
   ・Pゲージが3以上の時、ダッシュボタンと右キーを押しっぱなしで進む
   ・Pゲージが2以下の時、小ジャンプで降りて進む
     小ジャンプ無しと比べ、0~1フレーム速くできる
 ■1マス高さ3ブロックの時
   ・Pゲージが3以上の時、小ジャンプで地面のできるだけ手前に降りる
     小ジャンプ無しと比べ、9~10フレーム速くできる
   ・Pゲージが2以下の時、小ジャンプで地面のできるだけ手前に降りる
     小ジャンプ無しと比べ、1~2フレーム速くできる



【オマケ】
 うまく土管の角にマリオを当てることで、マリオを1pxスライドさせることができます。
 ただしマリオの位置調整が非常に厳しいため、狙わなくてよいと思います。