スーパーマリオブラザーズ3 Pダッシュ仕様について(その2)
スーパーマリオブラザーズ3の謎が深いPダッシュの仕様について述べていきます。
その2ではPダッシュの維持について書きます。
おそらく、一番興味のある内容ではないでしょうか?
これを知っているとPダッシュの維持をどうすればできるのか実践できるようになり、
マリオ3がとても楽しいゲームへと変貌します!
Pダッシュ中は速度が最大56spxに上昇します。
通常が40spxであるのを考えると、1.4倍も速くなります。
このPダッシュ、P状態が切れる条件は以下の通りです。
①
・速度が39spx以下で足場の上にいる時
・上り坂にいる時
・ダッシュボタンを離して足場の上にいる時
以上3つのいずれかに該当した時から、
上り坂以外の足場で速度を40spx以上にして走り直すことなく、
該当時から16フレーム以降に、また3つのいずれかに該当したら、
Pメーターが下降して、P状態が切れる
②
P状態で、足場に着かず空中に256フレームいたとき、P状態が切れる
→Pダッシュ仕様について(その3)で説明します。
この記事では、①の場合について説明します。
・速度が39spx以下で足場の上にいる時
・上り坂にいる時
・ダッシュボタンを離して足場の上にいる時
3つのいずれかの時、16フレームを計るカウンターが動き出します。
このカウンターは、速度40spx以上で上り坂以外の足場を走るとリセットされます。
動き出したカウンターは空中にいても動き続け、
カウンターが0になった時に、再び3つのいずれかに該当したらPが切れます。
反対に言えば、速度が39spx以下で足場についても、
16フレーム間(空中にいれば、16フレーム後以降の足場へ着地する瞬間まで)
立て直しの時間が与えられるということです。
多くの例題で確認してみましょう。
例題 2-1
開幕でPを溜めて、壁に当てて垂直ジャンプをしますが、
最初の着地でPが切れる経験はないでしょうか?
これはジャンプのタイミングが遅れ、壁に当たってからジャンプしているためです。
壁に当たることで速度が0spxになり、ここで16フレームカウンターが動きます。
そして垂直ジャンプ中に16フレームカウンターが0になり、
足場への着地時に速度が明らかに39spx以下ですのでPが切れます。
壁に当たる前にジャンプができれば、
速度が40spx以上でジャンプするので16フレームカウンターは動きません。
そして垂直ジャンプをして、足場に着地時に速度が39spx以下なので
ここで16フレームカウンターが動きます。
この足場から次の足場へ16フレーム以内にジャンプすれば
16フレームカウンターが空中で0になるため、
次に空中から足場に着いた時にP切れの判定が行われます。
ただその時には速度が40spx以上になっているので
16フレームカウンターはリセットされ、Pが維持されることになります。
例題 1-5
P状態でおそらく速度40spx以上でジャンプして土管に入ると思います。
そうすると、16フレームカウンターは動きません。
土管から地上マップに出た時、速度0spxで足場に着いてスタートするので
16フレームカウンターが動き出します。
ここから16フレーム以内にジャンプし、
足場に着くまでに速度を40spx以上にすればP状態を維持できます。
ちなみに速度40spxになる距離の目安はこの図の位置ぐらいです。
これよりやや多めに距離をとればP維持に関しては安心でしょう。
例題 3-8
この向きの土管に入る場合、注意が必要です。
そのまま地上から走って入ると、土管に入る時速度が0spxにされ、
足場に着いているので16フレームカウンターが動きます。
そして土管に入るモーション中にも16フレームカウンターは動き0になります。
さらには、この土管から出た後、謎の足場判定が開幕1フレームだけあります。
なので、この謎の足場判定に引っ掛かり、即Pが切れます。
この横向きの土管は図のようにジャンプすることで空中で土管に入れます。
空中で入る=足場に着かないなので、16フレームカウンターは動きません。
土管から出た後、謎の足場判定に引っ掛かり、カウンターが動き出しますが、
下の足場へは12フレームで着くので、
そこから4フレーム以内で大ジャンプすればP維持できます。
例題 3-3
この向きの土管も、走って入ると速度が0spxになり地面に着くため
土管に入るモーション中に16フレームカウンターが0になって
土管から出た時にPが切れます。
ただ、地面に着かず、空中からダイレクトで土管に入ると
なんと空中で土管に入ったことになり、16フレームカウンターは動きません。
土管から出た時に16フレームカウンターが動き、P維持ができるわけです。